第10回で「おもしろさを言葉として(しかもそのゲームのことをまったく知らない相手に)一言で伝えるのはとても難しい」という話をしました。
あなたがゲームシステムを絶賛しているRPGがあるとします。
しかし、そのゲームシステムのおもしろさを、プレイしていない人に伝えるのはなかなか大変です。
「ファイナルファンタジー」や「ドラクエ」シリーズくらいになれば、ゲーム専門誌で丁寧にシステムを紹介してくれるかもしれませんが、そもそも今はゲーム専門誌をまったく読まないユーザーの方が多いのです。
また、あなたが感動して涙を流したADVゲーム。
これも、ゲームをやらなければその感動を伝えるのは非常に難しいでしょう。
「やってみたらおもしろい」要素は伝えにくいのです。
そうなってくると、まずゲームを手にとってもらうには、「やる前からおもしろい」と思わせる要素、すなわち「おもしろそう」と感じさせるフックが重要になってきます。
「おもしろそう」のないゲームはユーザーの「遊んでみたい」という期待感を煽ることができず、まずゲームを手にとってもらうというファーストステップからつまずいてしまい、結果として売れないゲームになりがちなのです。
※次回更新は2014/01/31(金)の予定です!