4.その「提案したいこと」にはどのくらいの予算がかかるか、をひとことで述べると?
『ゲーム企画塾』は学生の就職活動用企画書を作ることをイメージして話しているので、一見この項目は必要なさそうな気がします。
しかし、最終的に提出する企画書にこの項目がなくても、ここでは一度考えてほしいと思います。
というのは、「【第8回】学生にとっての「よい企画書」とは?」で述べたように、実現性を考える上で予算をイメージすることは無駄にはならないからです。
予算をイメージするのに比較的簡単な方法があります。
まず、1人が1ヵ月仕事をするコストを70万円とします。
70万円というのは、だいたいゲーム業界で1人1ヶ月の作業コストが50~100万と見なされることが多いのでその間を取っての値です。
(ちなみに「作業コスト=給料」ではありません。なぜそうなのかは『ゲーム企画塾』の本題から外れるので説明しませんが、気になる方はぜひ自分で調べてみてください)
次に、このゲームに必要な職種と期間をイメージして、その期間に70万円を掛ければ大枠の概算費用は出てきます。
例えばプランナー1人、シナリオ1人、プログラマー2人、グラフィック2人がずっと必要で、作るのに8ヵ月くらい掛かりそう。
サウンドも必要だが、期間は1ヶ月だけだとすると
サウンド以外 6人×8ヵ月×70万円=3,360万
サウンド 1人×1ヵ月×70万円=70万
計 3,430万
実際には、正確なスタッフ数と開発期間を想定するのはある程度経験が必要ですし、予算ももっとこまごまと発生しますが、まったくイメージしないよりははるかにマシです。
どうしても期間やスタッフ数がイメージできない場合には、同じくらいの規模のゲームを引き合いに出してみるのも有りです。(そのゲームの開発予算を調べて分かるとよりベター)
「○○と同じくらいのゲーム規模になると思われるので予算も同程度を考えている」
5.その「提案したいこと」はどれぐらいの期日でできるのか、をひとことで述べると?
もし同程度のゲームを引き合いにしている場合は、5もそれに準じます。
さて、これで5つのつぶやきが完成しました!
次回はこのつぶやきを書類にまとめていきます。