2014年5月19日月曜日

【第50回】どうしてそう思うのか?どんなメリットがあるのか?

前回からの続きです。

2.どうしてそう思うのか、をひとことで述べると?

この項目は「企画の背景」になります。
なぜそのゲームが受け入れられたり売れたりすると思うのかということを一言で述べていきます。

前回例に出した猫RPGだったら
「猫好きな人は多く、猫の生態に興味を持っているから」
親子で協力する商売ゲームだったら、
「忙しい父親が限られた時間で子供とコミュニケーションが取れる手段を求めているから」
といったところでしょうか。

3.そうしたらどんなメリットがあるのか、をひとことで述べると?

この部分はその企画を実施した場合のメリットです。
メリットについては、「【第7回】問題解決の相手は誰?」で述べたように、対ユーザーと対売り込み先で変わって来ます。
ただ、多くの場合ゲームにおける【売り込み先のメリット】は売上げなので、学生の企画書を考えるレベルでは、ユーザーのメリットが売上げに繋がりそうであれば、無理に書く必要はないでしょう。あえて書くなら下のカッコ内のような書き方でしょうか。
「現実世界をベースにしながら猫の視点でのRPGで、見慣れた日常を違った視点で冒険する楽しさ(を提供し、猫好きのゲーマーにアピールする)」
「ファミコン世代の父親が、子供と協力するゲームでコミュニケーションと尊敬を勝ち取れる(ゲームを提供することで、親が買い与えやすい上に、親子で2本の売上げを期待できる)」

もし、【売り込み先のメリット】が、「一定期間までに発売して売上げを上げなければならない」「小ヒットでいいので、確実に利益がほしい」「ゲーム本体の売上げよりもキャラクターのアピールをしたい」といった、より踏み込んだ内容の場合はそれらを考慮する必要があります。
その場合は、ユーザーのメリットと売り込み先のメリットを分けて書いてかまいません。