③10個の題材の魅力は何かをそれぞれ考え、魅力が活かせる面白そうなゲームシステムがイメージできるものを3つ選ぶ。
この話は第39回「題材とシステムの親和性」でやりましたね。
今回はまずRPGというシステムを一度忘れ、「題材の魅力」を先に考え、そののちにそれが「ゲームシステム」とうまく繋がるかを考えていきます。
例えば「猫RPG」というのを思いついたときに、RPGというのは一度頭から消して猫の魅力を考えてみる。
- すましているのにときどきオバカをやる
- 仕草が可愛い
- 室内でも飼える
- 何を考えているか分からない
- 自由気ままに生きている感じがする etc.
ぱっと見た目にはRPGらしい切り口がなさそうです。しかし、それが大切なのです。
最初から「猫RPG」で考えてしまうと、どうしてもRPGっぽい切り口を先に考えてしまって、猫という題材の魅力を殺してしまうからです。
これは版権タイトルモノでも起きがちな問題です。
特にスケジュールや予算が限られている場合、手持ちのゲームシステムを流用しようとして、そこに無理矢理版権タイトルを当てはめてしまい、そのタイトルの魅力を殺してしまうことも出てくるのです。
「【第39回】題材とシステムの親和性」でも話したように、題材先行の場合はゲームシステムはその題材の楽しさを最大限に引き出すよう設計しなければなりません。
まずは題材の魅力、楽しさとは何かを考え、そののちゲームシステムを当てはめるようにしていきましょう。