2014年4月18日金曜日

【本】∞アイデアのつくり方

え~、本編の執筆速度カバー企画第2弾(笑)として書籍の紹介もときどきやろうと思います。
今回は「∞アイデアのつくり方」(高橋晋平・イースト・プレス)です。


Kindle版


書籍版

 著者はバンダイで「∞プチプチ」とかを商品化した方のようです。
第41回で題材を100個出させましたが、具体的なアイデアの出し方にはあまり触れませんでした。
この本は「、最高のアイデア発想法は、最も楽して効率よく、大量のアイデアを出し、そこからいいアイデアを拾う方法である」という発想のもと、楽してアイデアを出す方法として『アイデアしりとり』というのを提唱しています。

基本は考えたいテーマに対してしりとりで次々に出てくる言葉から連想されるアイデアを考える方法ですが、それ以外の方法や、一度絞り込んだアイデアからさらに広げる方法などが、アイデアを大量に出し絞っていく手順についてわかりやすく書かれています。

ちょっとおもしろいのは、アイデア発想のオーソドックスな手法である『オズボーンのチェックリスト』を
「オズボーンのチエックリストでは、発想の方向性が限定されすぎてしまい、一つ一つ、どう発想をアレンジするかを考えるのに立ち止まってしまいます。こうなるとスピードが落ちて効率も悪くなりますし、頭も疲れやすくなります」
と言い切っているところですね。
「アイデアを散らかすためには、自分の考え方の癖や思考の枠からはみ出すことが必要です。そのためには、自分に考える暇を与えないスピードが必要になります。そのスピードを与えるために、ルールがないに等しい「しりとり」という方法を使うのが最適なのです」
というのが著者の主張です。

実際に『オズボーンのチェックリスト』で効率が悪くなるかどうかはさておき、この本の手法は非常に具体的でかつ実践しやすいものなので、あるテーマで大量にアイデアを出したいときなどは、私もよく使わせてもらっています。
Kindle版はかなりお安いですし(2014/04/18現在\580)、アイデア発想法の1つとして読んでみるのもいいのではないでしょうか。