2014年3月7日金曜日

【第27回】RPG企画書の欠点

前回の続きです。

学生の企画の中で圧倒的に多いのが、ファンタジーRPGとパズルです。
しかしながら、ファンタジーRPGの企画で、「これは!」と思ったことは残念なことにほとんどありません。

そもそも、「ファンタジー」という題材、「RPG」というジャンルを、何の疑問もなく選択しすぎです。そこに必然がありません。
多くの学生さんは、自分が感動したファンタジーRPGがあるから、その体験感で選んでいるだけのように思えます。

また、企画書のほとんどが、細かいシステムの差異であったり、世界観の違いであったり、すでに他の作品でも試されている内容であったり(「レベルアップがない!」をアピールした企画書を今までに何回見たでしょうか)で、正直企画としてまったく差別化されていないものばかりです。

すでに山のようにあるファンタジーRPGを、さらに1本世に問う訳ですから、他の題材やジャンルに比べてより差別化が必要なはずです。
しかし、「ファンタジー」は前回話したように題材として弱く、「RPG」は様々なシステムがすでに試されています。

あなたがもしファンタジーRPGの企画書を書こうとしているのなら、そういった問題点をもう一度検討した上で、それでもファンタジーRPGでなければならないのか、既存作品と一言で差別化できるポイントがあるのかをしっかり考えてください。

※次回更新は2014/03/10(月)の予定です!