2014年3月12日水曜日

【第29回】じゃあ、どの題材を選べばいいの?

ここまで有利な題材・不利な題材の話をしてきました。
もう一度、優位な順に番号を打って整理しましょう。


では、実際に企画する際には、一番有利であるというBの題材を選べばいいのでしょうか。
そう簡単にはいきません。

題材として魅力的であるということは、すでに参入者が多い、ということだからです。
正直、Bの領域はすでに過当競争です。野球やサッカー、戦国時代などを題材にしたゲームがいかに多いかは、皆さんもご存じでしょう。

では次に優位なDは?
この領域は権利ビジネスであり、正直お金と権利を獲得できるステータスが重要なので、学生が考える企画の本分ではありません。
(あなたが『ワンピース』や『ガンダム』のゲームを個人的に作りたいと思っても、権利を得られると思いますか?)

A、Eがダメとなると、消去法的にはCの題材しか残っていません。
「多くが知らない」といっても、その幅はかなりあるので、一定のファン層がいるうまい題材を選べば手堅く成功する可能性があるからです。
ただ、この領域もけっこう掘り尽くされていて、そんなにうまい題材が残ってないのも事実です。
可能性があるとすれば、何らかのきっかけでブームになる前にその動きを察知して、そこを狙うあたりでしょうか。
(ゲームの開発期間と、昨今のブーム消費の短さを考えるとこれもなかなか大変なのですが)

「なんだ、これじゃどの題材を選んでもダメじゃないか!」
と思われるかもしれません。
実際、現状がこのような状況なので、今のゲームタイトルは続編と版権モノが溢れている訳です。

しかしながら、まったく手がないわけではありません。
次回からは、それらの手法について話をしていきたいと思います。

※次回更新は2014/03/14(金)の予定です!