2014年3月21日金曜日

【第33回】流行が生み出す題材イメージ

以前、ファンタジーやSFは売れにくいという話をしました。
しかしながら、古くからのシリーズやIP作品でなくても、成功を収めているものも存在しています。

そういった作品は、もちろんゲーム内容や、宣伝・プロモーションがうまいのもあるのですが、もう一つ、作品からふんわりと人気のハリウッド映画や(日本においては)アニメなどの「イメージ」が見えてくるものも多いのです。

たとえば、『マスエフェクト』などアメリカのSFゲームの多くは、あきらかに『スタートレック』や『スターウォーズ』の影響を受けています。
また、巨大ロボットが出る日本のゲームは、やはり富野由悠季作品を始めとするロボットアニメの姿がにじみ出ているものが多いでしょう。

これらの場合の多くは前回話した題材シフトほど直接的ではなく、どちらかというとインスパイア(触発)のレベルではありますが、それゆえにゲームとしてのオリジナリティと、伝えやすい世界観のバランスがうまく取れる場合も多いのです。

このあたりを意識してくると、はやりのコンテンツや映画を見る眼が変わってきます。
なぜそれらが流行して、どういった部分が多くの人に受け入れられているのか。どういった世界観やイメージが一般化しているか。
そこを考えることで、自分たちのゲームが受け入れられるポイントも見つけやすくなるのです。

※次回更新は2014/03/24(月)の予定です!