2014年3月14日金曜日

【第30回】人気題材と新ジャンルを組み合わせる

題材の問題を切り抜ける1つ目の手法は「人気題材と新ジャンルの組み合わせ」です。

過当競争の題材に、今までと違ったシステムやジャンルと組み合わせることで、新しいゲーム体験感をイメージさせることが可能になるわけです。

例えばコーエーの『真・三國無双』。
コーエーは『信長の野望』『三國志』といった大人向けの歴史シミュレーションで、PCゲーム市場ではトップメーカーでした。
しかしながら、家庭用ゲーム機市場では本格的なシミュレーションゲームはユーザーにとって難しく、PCゲームほどの存在感を示せていなかったのです。

それをひっくり返したのが『真・三國無双』です。
シミュレーション性に拘らず、三国志という人気題材にアクションをくっつけて「三国志の英雄たちが敵をなぎ倒していく」爽快感をアピールすることで大ヒットに繋げた訳です。

また、その前に発売されていた一対一の対戦格闘ゲーム『三國無双』に対し、『真・三國無双』では、一対多に切り替えたことも大きいと思います。
コーエーの強みがあまり活かせてない普通の対戦格闘ゲームではなく、「有名な戦いを1人の武将視点で再現する」という、得意分野である歴史シミュレーション感が活かせるようになったからです。

※次回更新は2014/03/17(月)の予定です!