2014年2月14日金曜日

【第19回】題材は補助線

題材を先に決めることのメリットはもう1つあります。
企画のポイントが整理され、企画書が読みやすくなるのです。

学生さんがゲームの企画を考える場合、経験がないため、アイデアの整理や絞り込みがうまくいかないことが多いのです。
そのため、企画書に落とし込み際にも、内容が散漫になったり、必要以上に多く書いたりしがちです。

しかし、題材を先に決めることで、自由気ままににゲームを考えるのではなく、与えられた制約の中からアイデアを考えることになります。
また、その題材の魅力を表現するための、ゲームシステムの肝がどこかを考えやすくなり、企画書でアピールすべきポイントが見えてきます。

さらには、ターゲットユーザーも考えやすくなります。
ゲームシステムからターゲットユーザーをイメージするのはプロでも至難の業です。それはゲームシステムが斬新であればあるほど、まったく前例のないおもしろさを分かってくれる人が誰か、非常にイメージしにくいからです。
しかし、題材が先にあれば、その題材を好きな人をまずイメージすることができます。その上で、ゲームシステムの狙いを絞り込むことができるのです。

つまり、題材が企画を考える際の補助線のような役割を果たす訳です。

※次回更新は2014/02/16(月)の予定です!