2014年2月19日水曜日

【第21回】ジャンルとはラベルのようなもの

前回の続き、今日は「ジャンル」の話です。
「ジャンル」は大辞林にあるように、まさに様式の区分です。つまり、ゲームにおいては、特徴的なゲームシステムの集合体をわかりやすく名前を付けたものです。

例えば、RPGでしたら「戦闘によってキャラの経験値がたまり、その経験値でレベルアップする」「武器や防具を替えることでより強くなる」「複数の職業を組み合わせることで状況に合わせてパーティを組む」といったRPGによく見られる個々のゲームシステムの集合体を、「RPG」というラベルにして、1つの様式としてわかりやすく呼んでいるだけなのです。

「ジャンル」はこのように一般的に認知されているゲームシステムの集合体であるため、ゲームのイメージは伝えやすくなります。
しかしながら、そのジャンルに一般的には用いられない新しいシステム(例えばRPGで経験値によるレベルアップではなく別の要素で強くなる等)は、当然ながらイメージしにくいため、斬新なシステムにとっては時に欠点にもなります。

この欠点をカバーするために、複数のジャンルを組み合わせる場合もあります。
たとえば、「シミュレーションRPG」とか「アクションアドベンチャー」とかです。
これは、1つ1つのジャンルは周知のものだが、それを組み合わせることで、新しいシステム感をアピールしようというものです。
ただ、この場合も組み合わせがあまりにも斬新だとイメージできない場合があります。(例えば「恋愛アドベンチャーシューティングゲーム」と言われてどんなゲームかイメージできますか?)
またその組み合わせが一般化すると、やはり周知されたジャンルになってしまうので注意が必要です。

※次回更新は2014/02/21(金)の予定です!