2014年2月21日金曜日

【第22回】テーマは企画書に不要

「題材」と「ジャンル」と「テーマ」の違い、今回は最後の「テーマ」についてです。

「テーマ」は大辞林の「主題」の通り「作者があらわそうとする基本的な思想内容」。
「愛」とか「友情」とか「平和」とか「家族のあり方」とか、そういったものですね。
(「テーマ」という用語は適用範囲が広く、会社によっては題材やモチーフ、ジャンル等にも使われることがあるのですが、『ゲーム企画塾』では上記のように定義します)

端的にいえば、テーマにはほぼ企画的価値はありません。
ほとんどのユーザーはテーマのためにゲームをプレイする訳ではなく、多くはやった結果としてテーマが響くからです。

もちろん、いいテーマを選び、うまく表現することはゲームの完成度を高めますので、テーマそのものに意味がないということではありません。
ただ、企画書という視点で考えた場合、企画書にテーマを書くことは、よほど問題解決と直結(シリアスゲームのような)していない限り、ほとんど意味がないということです。

さて、3回に渡って「題材」と「ジャンル」と「テーマ」の違いを話してきました。
読んでいる方はもう気づいたと思いますが、この3つを取り上げたのは、これらが違いを考えず、アピールする優劣の判断なしに同じように企画書に書かれていることが多いからです。

企画書に書くべきポイントという視点で今までの話をまとめると、一般的には

題材≧ジャンル>>>テーマ

ということになります。
もう一度この3つの違いを理解し、企画書でアピールする優先順位を間違えないよう注意してください。

※次回更新は2014/02/24(月)の予定です!