2014年2月28日金曜日

【第25回】有利な題材とは?

さて、前回の宿題、題材の有利・不利の優先順位はやってみたでしょうか。
では、回答編です。



一般的には以下のような順番で有利な題材になります。

B≧D≧C≧A≧E

一番間違えやすいのはAの領域ではないかと思います。AをCよりも上にした人は多いのではないでしょうか。
Aがなぜ不利かというと、日常で体験できることをわざわざゲームでやる必要はないからです。

上の例でいえば、草野球やリアルなサラリーマン生活のゲームが出てきても、それらを日常的に体験している人にとっては、わざわざゲームで買って体験したくなるでしょうか。それならば、ターゲットは限定されてもCの領域の方がまだ可能性があるわけです。

また、BよりもDを一番に持ってきた人も多いかもしれません。
これらの優劣はあくまでも各分類の包括的有利・不利でしかなく、具体的なタイトルや内容によって逆転することもままあります。
しかしながら、一般的には「現実にある」題材の方が、リアルに接することができる以上内容をイメージしやすいのです。

前回の話にも関連しますが、「『ゲームだからこそ現実にないものを題材にすべきだ』という意見は、現実/非現実と日常/非日常を混同した意見」(ゲームデザイン要説 p.47)なのです。

※次回更新は2014/03/03(月)、簗瀬さんの「ヤナセコラム」第2回の予定です!