2014年1月24日金曜日

【第11回】ターゲットユーザーの考え方

前回の続き、企画のたった2つの本質の②
「そのおもしろさをわかってくれる人は誰か」
いわゆるターゲットユーザーについてです。

②でよく失敗するのは、題材が好きな人=おもしろさを分かってくれる人、と誤解してしまうことです。

たとえば、学生にサッカーゲームのターゲットユーザーを書かせると「サッカーが好きな人」と書く人がとても多い。でも、サッカーが好きな人が全員買ってくれるのなら、苦労はしません。

石川は『機動戦士ガンダム』が大好きですが、ガンダムゲームは数えるほどしか買っていません。
なぜならばアクション性の高いゲームが苦手で、その時点でほとんどのガンダムゲームがそこで脱落してしまうからです。
もし、私のようなユーザーをターゲットとしたいのなら、
「アクションゲームが苦手なガンダムファン」
とでも書かないといけないでしょう。

ターゲットを明確にする方法としては、石川は以下の3つをよく使っています。

1つ目は「このゲームを予約してまで買ってくれたり、朝一番に買いに行ってくれたり、ソーシャルゲームなら先行登録してくれるような人たちはどんな人だろう」とイメージすることです。

2つ目は企画の問題解決から考える方法です。
企画が問題を解決する以上、その問題を抱えている人たちというのが必ずいます。それはどんな人たちなのか、その方向から絞り込んでいくのです。

3つ目は「このゲームをおもしろく思わない人」から考えていくやり方です。
このゲームをおもしろくないと思う人、やろうとしない人、ターゲットとしていない人というのはどういう層かを列挙していって、消去法的にそこに当てはまらなかった人がターゲットユーザーということです。

※次回更新は2014/01/27(月)の予定です!