2014年1月10日金曜日

【第5回】「よい企画」と「よい企画書」の違い分かりますか?

.突然ですが、「よい企画」と「よい企画書」の違いわかりますか?
この質問は、言い換えると「企画とは何か?」「企画書とは何か?」という問いかけでもあります。
読むのを一端やめて、ちょっと考えてみてください。

まずは「企画とは何か」から考えていきましょう。
企画とは、問題のある「現状」があり、その一方でこうならいいなという「期待」がある。その「現状」と「期待」の間を橋渡しする「解決方法を考えること」です。

例えば、2013年の日経トレンディヒット番付1位となった「コンビニコーヒー」を例に挙げてみましょう。
  • 現状・・・缶コーヒーでは味気ないけど、手軽さと値段を考えると仕方ない
  • 期待・・・でも安く手軽にいつでも本格ドリップコーヒーが飲めると嬉しい
  • 問題解決・・・どこにでもある24時間営業のコンビニに本格ドリップマシンを導入することで、手軽でリーズナブルな値段のドリップコーヒーを提供する
という「問題解決」でヒットした訳です。

そこであなたは思ったかもしれません。
「日用品とかと違ってゲームって楽しむもので、問題解決とかとは関係ないんじゃない?」
と。でも、例えば
  • 喧嘩もできないけど本当はすかっと暴れてみたい「現状」と、格闘技の達人になってみたいという「期待」の「問題」を解決する
    格闘ゲーム
  • その球団が好きだけど今の監督の指揮が気にくわない「現状」と、その球団の監督になって自分の理想のオーダーや指揮をしたいという「期待」の「問題」を解決する
    プロ野球運営ゲーム
というように、ゲーム企画においても、やはり本質は「問題解決」なのです。
ただ、ゲームの場合は、その「期待」がコーヒーの時ほどには目に見えにくいというだけです。(上の例は比較的わかりやすい内容を示しましたが、時にはユーザー自身が自覚してない場合も多々あります。)

つまり「よい企画」とは、「現状」と「期待」の間に横たわる「問題」を橋渡しする「すぐれた解決方法」であると言えます。

※次回更新は2014/01/13(月)の予定です!