2014年1月3日金曜日

【第2回】プランナーは狭き門

最初に脅すようで申し訳ないのですが、新卒でのプランナーは狭き門です。
1つは絶対的にプランナーの枠が少ないこと。
ゲーム関係の仕事で求人が多いのは、プログラマー、デザイナー、プランナーですが、その3職の中も、プランナーは圧倒的に必要な人数が少ないのです。

ゲームのスタッフロールなどでも、プランナーに対してプログラマーやデザイナーが何倍も多いのを目にすることは多いと思います。。
つまり、単純な枠レベルで考えると、就職においてもプログラマーやデザイナーよりも何倍も厳しいということになります。

もう一つは、プランナーの要求されるスキルが、新卒ではなかなかハードルが高いという点です。
プランナーは会社やプロジェクトによって仕事内容がかなり違いますが、大きくは企画パートと実務パートに別れます。

企画パートでは
  • 発想力
  • 構成力
  • マーケティング
  • ドキュメント作成
  • プレゼンテーション
  • コスト意識
実務パートでは
  • メカニクスデザイン
  • レベルデザイン
  • UI
  • スクリプト作成
  • チーム管理
  • コミュニケーション
  • スケジュール管理
  • シナリオ作成
  • プログラムの基礎
  • CGの基礎
  • 映像センス
  • 英語力
等々の、幅広い能力や知識が(常にすべてではないですが)要求されます。

特にディレクターやメインプランナーといった、ゲーム全体の完成度に責任を持つ人間はゲーム製作全体に精通していることを要求されるため、ゲーム製作の経験が乏しい新人ではなかなか対応できません。

それゆえに、プランナーは新卒で取らない会社や、プログラマーやデザイナーからプランナーの才能がある人間をシフトさせる場合も多いのです。

もちろん、新卒でプランナーとして就職できている人もたくさんいますので、悲観する必要はないですが、
「自分はプログラムもできないし、絵も描けないけどゲームの仕事がしたいから」
程度の意識でプランナーを目指しても、なかなかきびしいということは理解いただきたいと思います。

※次回は2014/01/06(月)更新予定です。